ベンチマークとは、PC性能や処理能力を比較することです。2016年2月12日現在、Fallout 4 PCのベンチマークテストを行うソフトウェアは公開されていませんので、独自にFallout 4のベンチマークを行った海外サイトの情報などをご紹介していきます。
海外版Fallout 4 PC版のベンチマーク情報になりますが、日本語版は音声とテキストが日本語化されるだけなので結果に差ありません。
(Fallout 3やSkyrimでも公式のベンチマークソフトは公開されなかったので、Fallout 4 PC版のベンチマークソフトもダウンロードも配布も無いものと思われます)
nVidia公式によると60 fps以上はGTX 980 Tiのみ

https://www.geforce.com/whats-new/guides/fallout-4-graphics-performance-and-tweaking-guide (現在はリンク切れ)
まずは、GeForceシリーズのグラボで有名なnVidiaが行ったFallout 4 PC ベンチマークテストで、グラフィック設定は最高設定(Ultra)で、PCスペックは、CPU i7-4790 4GHz、メモリ 8GB、OSはWindows8.1 64ビットで、fps(秒間フレーム数)を計測した結果をご覧ください。
1920×1080の解像度では、GeForce GTX 980Tiのみが60.1 fpsとなり、GTX 980ですら48.9 fps、GTX 970は40.3 fps、GTX 960は26.2 fpsでした。つまり、快適に遊べるのはGTX 980 Tiのみで、GTX 980ですら快適とは言い難いレベルです。予想以上に厳しい結果ですね。
Godrayの設定を変更するだけでfps向上
ただし、グラフィック設定の項目の一つである「Godray」を「High」に変更するだけで、GTX980でも60 fpsになるそうです。設定は高い順にUltra, High, Medium, Low, Noneです。以下の画像はGTX 980 Tiの例ですが、GodrayがUltraだと約58 fpsで、Highだと約75 fpsになります。
NoneはGodrayをオフにする設定ですが、完全にオフにすると光の描写が大幅に無くなってしまうため、見た目に拘るなら最低でもLowにしたほうが良いでしょう。
このnVidiaが行ったFallout 4 PC ベンチマーク記事は2015年11月9日に公開されましたが、2015年11月11日現在は何故か閲覧できません(Googleキャッシュでは確認できます)。なので、実は正確ではない可能性もあるので、参考程度にどうぞ。
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GodrayをHighにした場合のベンチマーク
GTX 970で75.7 fps!GTX 960より下は厳しめか
上記の画像は、解像度1080p(1920×1080)で、GodrayだけをHighに設定しそれ以外をUltra設定にしたFallout 4 PC ベンチマーク結果です。PCスペックは、CPUがCore i7-6700K 4GHz、メモリは16 GB DDR4-2800 RAMです。
平均fpsが60以上なのは、R9 290やGTX 770以上のグラボです。GeForceの900系では、GTX 980 Tiが116.9で、GTX 980が88.9、GTX 970が75.7です。上述のnVidiaのベンチマーク結果より、かなり高いfpsですね。これくらい高いfpsならMODを幾つか入れても大丈夫そうです。CPUがi7-6700Kというのも理由の一つかもしれません。
GTX 960は49.1なので、ヌルヌルとは行きませんが、MOD無しなら遊ぶことができそうです。R9 380以下のグラボはMOD無しでも多少厳しいかもしれません。
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Fallout 4 PC CPUのベンチマーク
上記は、GodrayとVolumetric lightingをUltraにした場合のCPUベンチマークで、解像度は1280×720です。PCスペックは、Core i7-5280K @ 2,5 GHz (!), Asrock X99X Killer, 4 × 4 GiB DDR4-2200, Titan X @ 1.500/4.207 MHzとなっています。
コア数とスレッド数が多ければ多いほど、平均fpsが高いですね。特に、4コア/8スレッド未満のCPUは、1段階上のCPUにするだけで、劇的にfpsが改善されています。
よくゲームはCore i5で充分のように言われますが、Fallout 4 PC版ではCore i7の方が良さそうです。
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CPUがi3とi7の場合のFallout 4 PC ベンチマーク
上記画像は、CPUがi3-4330でメモリ16GB、解像度1176×664のベンチマークと、CPU i3-4160、メモリ8GB、解像度1080pのベンチマークです。
上記画像は、CPU i7-2600K、i7-4790K、i7-5830Kのベンチマークです。メモリは16GB、解像度は1080pです。
CPUよりもGPUの方が影響が大きいように見えますが、CPUによっては結構な差が出ます。
例えば、GTX 970でUltra設定、解像度1080pの場合の平均fpsを御覧ください。同じ4コア/8スレッドのi7-2600Kとi7-4790Kの平均fps差は約7.3ですが、GTX 980でUltra設定、解像度1080pの場合の平均fpsは、2コア/8スレッドのi3-4160の場合64.742、6コア/12スレッドのi7-5830Kの場合は111.883で、約1.7倍のfps差があります。
CPUがi7-5930Kのベンチマーク
以下は、PCスペックが、CPU Intel Core i7-5930K、メインメモリ16GB、 マザボX99、SSD有りのFallout 4 PC ベンチマークです。
Godrayと解像度の関係
1080pではGodrayの差は小さい
上記は、GodrayをUltraにしたものを「On」、Lowにしたものを「Off」と表記したFallout 4 PC ベンチマークです。解像度は1080pで、その他の設定はUltra設定です。
GTX 970では、Godrayの違いで平均fpsが6、R9 390Xでは9で、そこまで差が有りませんね。
解像度が上がるとGodrayの差が大きい
上記は、GodrayをMediumにしたものを「On」、Lowにしたものを「Off」と表記したFallout 4 PC ベンチマークです。解像度は1440pで、その他の設定はUltra設定です。
解像度1080pで、GodrayをUltraとLowで比較したベンチマーク結果よりも、fpsの差が大きくなっていますね。高解像度でカクカクした場合は、Godrayの設定を下げると改善しやすいと思います。
メモリ使用量は4.8GB、VRAMは2.6~2.9GB
Fallout 4 PC MOD無しの状態でのメインメモリとVRAMの使用量ベンチマークです。
メインメモリの使用量は4.8GBなので、8GBを登載していれば充分です。ただ、Fallout 4 PC版以外に他のアプリケーションを起動する(例えばWebブラウザや動画撮影・実況をする)場合は、16GBにしたほうが良いでしょう。
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また、GPUに登載されるVRAMは、2.6~2.9GBを使用しているため、3GBを登載すれば充分のようですね。ただし、VRAMは画質系MODを入れると使用量が増えます。例えばSkyrimでは、高解像度で高画質MOD大量導入するとVRAM 4GBでも足りなくなりました。
GTX 970は4GB表記ですが実質3.5GBです。4GB以上は、GTX 980が4GB、GTX 980 Tiが6GB、GTX Titan Xが12GBです。どの程度MODを導入するか考えながらグラボを選びましょう。
4K解像度だとGTX 980 Tiでギリギリ
4K解像度だとGTX 980 Tiで平均46 fpsであり、一応プレイ可能ですが、すごく快適とは言い難いです。この程度のfpsだと、状況によってはカクカクする場合が出てくるので、MODを入れるのは厳しいでしょう。
4K解像度で60 fpsを超えるヌルヌル快適プレイは、シングルカードGPUではGTX 1080がおすすめです。
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1400pの場合、GTX 970やR9 290X以上が必要
解像度1440p(2560×1440)でUltra設定のFallout 4 PC グラボ ベンチマーク結果によると、R9 290Xなら平均58 fps、GTX 970なら平均59 fpsです。
1080pだとR9 390XよりGTX 970の方が上
解像度1080p(1920×1080)Ultra設定のFallout 4 PC グラボ ベンチマークです。
nVidiaのFallout 4最適化版ドライバが貢献
2015年11月9日に更新されたnVidiaのFallout 4最適化版ドライバのお陰か、1440pのベンチマークと違ってGTX 970の方がR9 390Xより高いfpsが出ています。ただし、今後AMDのGPUドライバが更新されることで、逆転する可能性はあります。
予算が無いならGTX 960
また、GTX 960が1080pでも意外と高い平均 51 fpsなので、予算が無いならおすすめです。さらに、設定がMediumなら、平均fpsがGTX 960なら67にまで改善され、GTX 950でも59、R9 270Xで55です。
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ただ、上記のベンチマークテストは、i7-5930KというハイスペックCPUを使っていることや、MODを導入していないということを考慮する必要があります。MODを入れるなら、やはりGTX 970やR9 290X以上のグラボにするのが無難でしょう。
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まとめ
とりあえず、ざっくりまとめますと、以下のようになります。
- ゴッドレイ設定を下げるとfpsが劇的に改善される
- CPUはi5よりi7の方が良い。i3はゴミ
- メモリ使用量は4.8GB
グラボまとめ VRAM使用量は2.6~2.9GB
- 4K解像度ウルトラ設定でヌルヌル!
- GTX 1080 8GB, GTX 980以上のSLI(2枚)
- 1920×1080解像度ウルトラ設定で、MOD大量導入や動画キャプチャ、ゲーム実況
- GTX 1070 8GB, GTX 980 4GB, GTX 980 Ti 6GB, など
- 1920×1080解像度ウルトラ設定で、MODも楽しみつつコスパも重視
- GTX 1060 6GB, GTX 970 4GB(実質3.5GB)
- グラフィック設定やMODを妥協してでも、価格重視
- GTX 960 2GB
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Fallout 4 PC版おすすめのPCを並べておきます。SSD非搭載であっても、注文の際にSSDを追加できるので、250GB以上のSSDを追加すると完璧です。
4K解像度でヌルヌル
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